国際決済銀行総支配人カルステンス氏が仮想通貨を痛烈非難「ビットコインはバブル・出資金詐欺・環境破壊の複合体」

国際決済銀行(BIS)総支配人のアウグスティン・カルステンス氏が、仮想通貨を痛烈に非難した発言が話題になっています。

国際決済銀行(BIS)とは?通貨価値と金融システムの安定を目的として設立され、「中央銀行の銀行」として知られる。個人や商業銀行との取引は無く、世界の中央銀行と国際機関とのみ銀行業務を行っている。

2月6日、カルステンス氏は独フランクフルト大学の講演で「ビットコインはバブル・ポンジスキーム(出資金詐欺)・環境破壊の複合体である」と発言し、各国の中央銀行総裁に対して仮想通貨への規制をより強化するよう求めました。

昨年8月ごろ、メキシコ中央銀行総裁在任中にも「ビットコインは通貨ではなく商品であり、サイバー犯罪に利用される恐れがある」と発言するなど、以前より仮想通貨がサイバー犯罪に利用される危険性に対して警鐘を鳴らしています。

“Financial authorities may also have a case to intervene to ensure financial stability,” he concluded, “if authorities do not act pre-emptively, cryptocurrencies could become more interconnected with the main financial system and become a threat to financial stability.”

訳:「財政の安定を確保するために、中央銀行による厳格な規制を必要としている。仮に当局が先制行動に出なかった場合、仮想通貨はさらに現行の金融システムに深く関与することとなる。それは金融の安定に対する脅威となるだろう。」とカルステンス氏は発言した。

出典:CCN

サイバー犯罪に利用される可能性が高いものを金融システムに深く組み込んでしまうと、有事の際の影響が計り知れないということですね。

仮想通貨の金融システム進出

仮想通貨の金融システム進出は目まぐるしく進んでいます。その一例が、日本国内にも15台設置されている「ビットコインATM」です。数は少ないものの、仮想通貨が金融システムに進出していることを確認できる事実です。

そんなビットコインATMに対しても、カルステンス氏は「ビットコインが不法取引に利用される可能性があまりにも高く、現行の金融システム下にある金融機関がそれに関わることを認めることはできない」と警戒感を露わにしています。

カルステンス氏の仮想通貨に対する懐疑心

カルステンス氏は仮想通貨に対して、昨年8月の発言からも伺える通り、以前から厳しい姿勢を見せています。

今回の批判は、昨今の仮想通貨取引所へのハッキング等のサイバー犯罪被害により、彼の仮想通貨全体に対する懐疑心がさらに強くなったのを示すものです。

それでも、仮想通貨の発展にブレーキはかかりにくいと思われます。カルステンス氏の考え通りに、仮想通貨が現行の金融システムに深く組み込まれた際、サイバー犯罪の引き金にならないことを願うばかりです。

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