またしても仮想通貨が流出!約211億円分のNanoの行方は?被害の取引所CEOは「全額補償は不可能」と既に諦めモード

580億円相当の仮想通貨NEMが流出したコインチェックの騒動も収まりきらない中、またも仮想通貨の流出です。

今回被害にあったのは仮想通貨 Nano(XRB)で、イタリアの仮想通貨取引所 BitGrail(ビットグレイル)から盗み出されました。現在、当該取引所の入出金は全て停止している状態です。

今般のNanoの流出量は1700万XRBで、事件当時の価格1250円/XRBを考慮すると約211億円に登り、コインチェック事件ほどではありませんが、かなりの被害金額となりました。

仮想通貨 Nanoとは?

NanoはRaiBlocks(ライブロックス)とも呼ばれていて、仮想通貨の代表格であるビットコインとは異なる独自のブロックチェーン構造をしています。

この独自の構造によりノード実行コストを発生させず、スケーラビリティ機能などを備えていることが特徴です。

ただ、盗まれてしまったのでは、せっかくの機能も台無しです。

なぜ流出したのか?取引所の反応は?

Nanoの開発者チームは、今般の事件に対して以下のような声明を発表しています。

Nanoプロトコルに問題があったわけではなく、BitGrail(ビットグレイル)の管理ソフトウェアに問題があったようだ。早急に法執行機関に連絡し、捜査に完全に協力する。

出典:The Nano Core Team's Statement

BitGrail創業者でCEOのFrancesco “The Bomber” Firano(フランチェスコ ザ ボンバー フィラノ)氏はNanoの開発者チームに対して、損失を無かった事にするために Nanoの台帳部分の修正を提案してきたとのこと。

そんなFirano氏の打診に対してNanoの開発者チームは

ずさんなBitGrailの経営の責任を負う必要はなく、我々の追求する方向性ではない。Firano氏は、BitGrailの経営状態について、長い間Nanoチームとコミュニティを欺いてきた来たという確信がある。Firano氏個人の投稿や告発には対応しない。

出典:The Nano Core Team's Statement

と不審感を露わにしています。

これに対しFirano氏は    


「Nanoの開発者チームの言い分こそ根拠のない主張にすぎない。私的会話の公表によって捜査を妨害していると警察に証言せざるを得ない」とツイッターで呟いています。

問題解決は遠い

両者の協力関係は完全に破綻している状態で、問題解決までの道のりはとても長いものになるでしょう。

Nanoチームの声明が真実であるならば、BitGrailひいてはFirano氏の対応や運営方法に重大な問題を抱えているように感じます。

現在最も優先すべきものは、何よりも被害にあったユーザーの資産保護であるとは簡単にわかりそうなものですが・・・。Firano氏からそんな発言は一切なく、被害にあったユーザーからすれば、たまったものではありません。

今後の動向

Firano氏は実験発覚後まもなく、以下のように「Nano保有ユーザーに対し100%の払い戻しは不可能である」とツイートしています。

Nano以外の仮想通貨に被害はないとされていますが、本当の所はもっと甚大な被害が出ているのではないかと疑ってしまいますね。

コインチェック事件の被害金額である約580億円には及ばないものの、今般の事件でNano全体の13%が行方不明になったことにになります。

昨今多発する取引所に対するハッキング被害を見ていると、サイバー犯罪のトレンドになりつつあると言えるのではないでしょうか。

取引所はお金のかかるタレントを使った豪勢なCMを放送している場合ではなく、より強固なセキュリティ体制を整える事に尽力するべきでしょう。