SFDとは?仕組みはどうなってる?bitFlyerに導入された価格乖離是正システムを解説!

こんにちは、冬至です。

2018年1月、bitFlyerはSFDというシステムを導入しました。

SFDとは価格乖離の是正を目的としたシステムなのですが、この仕組みを理解していないと、効率よく利益をあげられない場合もあります。

特に、bitFlyerが導入後に変更したSFDはLightningFXでのトレードを考えている人は必ず知っておいて欲しいものです。

今回は変更された点に加えて「そもそもSFDってどんな仕組みなの?」という方にも分かりやすいように、SFDの基礎も合わせてご説明します。

よく分からないまま取引をして損をしないように、ぜひご一読ください!

SFDとは?

SFDSwap For Difference)とは、bitFlyerが現物取引とLightning FX間のビットコイン価格差を縮めるために導入したシステムのことです。

Lightning FXとは?bitFlyerが提供する、証拠金を預入れ主に差金決済によるビットコインの売買が行えるFXサービス。

現在bitFlyerでは、両者の間でビットコインの価格差がbitFlyerが定めた割合よりも離れた場合は、価格を拡大する方向の約定からはSFDを徴収し、逆の約定にはSFDを付与することで、価格差の縮小が図られています。

SFDってどんな仕組み?

SFDは先述の通り、現物価格とFX価格差を縮めるために約定に応じて徴収、または付与されます。

と言われても、実際にトレードをするとどうなるのかイメージしにくいのが正直なところだと思います。

そこで、今回はSFDの詳しい仕組みについて実際にbitFlyerから届いたメールの一部である

5% 以上 10% 未満の価格乖離において 0.25% の SFD 比率を設定いたします。また、20% 以上の価格乖離における SFD 比率を 2.00% に変更いたします。決済注文の約定時には、SFD は付与いたしません。

この文をベースにSFDについて解説していきましょう。あくまでもLightningFXでの取引をした際に適応されるものなので、現物取引と混同しないように気をつけてくださいね。

SFDが適応される範囲は?

くどいようですが、SFDは現物取引とFX間の価格差を縮めるために導入された制度です。

では、どのくらいの価格差があった場合、SFDが適応されるのでしょうか。

記事執筆時点では、bitFlyerではLightningFXと現物取引の間でビットコインの価格が5%以上、離れているときはSFDの対象になります。

つまり、現物取引では1BTC/100万円で取引可能なときに、LightningFXで取引をすると1BTC/105万円以上の価格だった場合、5%以上の価格乖離となるのでSFDの対象とみなされるのですね。

また現物取引で1BTC/100万円なのに対してLightningFXでは1BTC/95万円の場合も価格差が5%以上ある事になります。したがってLightningFX上でビットコインの価格が現物取引に比べて安いときもSFDの対象になるので注意が必要です。

ちなみに、bitFlyerが徴収、付与するSFDの割合は以下の通りです。

5%以上10%未満 0.25%
10%以上15%未満 0.50%
15%以上20%未満 1.00%
20%以上 2.00%

価格乖離が拡大する方向の約定とは?

LightningFXでビットコインを取引したときの価格が現物取引より高い場合には「ビットコインを買う」と価格乖離が広がってしまうことになります。

なぜなら、ビットコインは買いの約定によって価格が上昇していくからです。

基本的に仮想通貨は、需要と供給のバランスによって価格が変動していきます。

「ビットコインを買いたい!」という人が多ければ、ビットコインの価格も上がっていきます。逆に「ビットコインを売って手放したい!」という人が増えるとビットコインの価格は下がってしまいます。

もっと簡単にいうと、みんながビットコインを買うと価格は上がり、みんながビットコインを売ると価格が下がると言うことになりますね。

つまり、先ほどとは逆にLightningFXでのビットコインの取引価格が現物取引よりも安い場合、「ビットコインを売る」とLightningFXでのビットコインの価格がさらに下がってしまうため、この場合「売り」の約定は価格乖離を拡大する方向の約定と見なされるわけですね。

SFDの徴収と付与

bitFlyerにおける現物取引とLightningFXの価格差が5%以上になった場合は、bitFlyerが定めた以下の割合に応じてSFDが徴収、または付与されます。

5%以上10%未満 0.25%
10%以上15%未満 0.50%
15%以上20%未満 1.00%
20%以上 2.00%

例えば現物取引で1BTC/100万円、LightningFXで1BTC/110万円のときは価格差が5%を超えているため、買いの約定はSDFの徴収対象になります。

徴収額は10%~15%の場合では0.50%なので上記の価格時にLightningFXで1BTCで買いの約定をすると、110万円の0.5%である5,500円がSDFとして徴収されることになります。

ただしSFDは徴収されるだけではなく、価格乖離を縮小させる方向の約定はSFDを受け取ることができます。

つまり現物取引で1BTC/100万円、LightningFXで1BTC/110万円のとき、LightningFXで1BTCを売ることで取引をすると、SFDの徴収で出した例とは逆に5,500円が付与されるわけです。

LightningFXでビットコインを売ることで、LightningFX上ではビットコインの価格が下がり現物取引の価格に近づいていくため「価格乖離を縮小する方向の約定」と見なされるのですね。

LightningFXの落とし穴!SFDが付与されない「決済注文」とは?

先ほど、SFDは価格乖離を拡大する方向の約定からはSFD比率に応じて徴収、逆の約定には付与されると解説をしましたが、bitFlyerでは価格乖離縮小の約定をしてもSFDが付与されないケースがあります。

引用文として掲載した文中の「決済注文の約定時には、SFD は付与いたしません」という部分がそのケースにあたります。

ここを理解しておかないとトレードをした後に「あれ?SFDが付与されていないぞ?」なんてことになりかねないので、しっかりとおさえておきましょう。

FX取引には「新規注文」と「決済注文」と呼ばれる2つの注文が存在します。新規注文とは取引を始める際に行う注文をさすので、まだ何も注文していない段階で売りか買いのどちらかを注文すると、その注文が「新規注文」となります。

新規注文が約定するとポジションを保有している状態になりますが、このポジションを解消するために行う注文を決済注文といいます。

bitFlyerのLightningFXでは、この決済注文のときにSFDが付与されないのです

価格乖離を縮小する方向の約定には比率に応じてSFDが付与されるのが本来の仕組みですが、LightningFXでは決済注文で価格乖離を縮小する約定をしてもSDFを付与されなくなってしまいました。

つまり、現物取引で1BTC/100万円、LightningFXで1BTC/105万円のときであれば、決済注文で価格乖離を縮小する方向の売り注文をしたとしても105万円の0.25%にあたる2,625円は付与されないのです。

もはや、力業にでている感じが否めません。

SFDの徴収に関しては今まで通り、新規と決済を問わずに価格乖離を拡大させる方向の約定に関しては徴収されてしまうのでお気をつけを……。

価格乖離は是正されているの?

SFD導入後、bitFlyerのLightningFXにはどのような変化があったのでしょうか。実際に目的としていた価格乖離の縮小は実現されたのでしょうか。

結果としてはbitFlyerがSFD導入の目的として掲げた「現物取引とFXの価格乖離縮小」は達成されていると言えそうです。下の画像を見るとわかりやすいと思います。

この画像は、2018年3月31日にLightningFXのトレード画面をスクリーンショットしたものです。価格乖離はわずか0.2%以内にとどまっており、SFD比率は0%です。

決済注文の約定時にSFDが付与されないという力業にでられてからは、さすがの大口トレーダ達も「ぐぬぬ……」状態になったのか、以前のような20%近い乖離率を記録することは無くなりました。

LightningFXでトレードをするなら乖離率に注意を!

SFD対策として、トレードをする際に注意しておいて欲しいポイントが乖離率の把握です。

なぜなら、19%の乖離率の時にSFDを徴収されるのと20%の時にSFDを徴収されるのでは、徴収額に差ができてしまうからです。

乖離率が19%の時に乖離拡大方向の約定で徴収されるSFDは1%なのに対して、乖離率が20%の時は倍の2%が徴収されてしまいます。

つまり、100万円/1BTCの相場で価格乖離が拡大する方向の取引をしたとき、乖離率が19%であれば徴収されるSFDは1万ですが、20%の時は2万円が徴収されることになるわけですね。

そんなに大きくない額にも見えますが、100万円/BTCでショートポジションを取った後、105万円/BTCで売却したとすると、乖離率19%の時は10,500円がSFD徴収されるのに対して、乖離率20%の時は21,000円徴収されることになります。

差額利益が5万円であることを考えると、10,500円徴収されるだけでも痛手になりますよね。さらに乖離率が20%になると21,000円がSFD徴収されるので、利益は29,000円しか残りません。乖離率が1%高いだけで、こんなにも利益に差が出てしまいます。

乖離率が19%から20%に上がる時のような境目の相場では、無理してトレードせずに静観しておいた方が良いかもしれません。

まとめ

今回bitFlyerのLightningFXに導入されたSFDとは、現物取引とLightningFXにおけるビットコインの価格乖離を縮小することが目的のシステムです。

現在、LightningFXでは現物取引と比較して5%以上価格が離れている場合はその程度に応じてSFD徴収または付与されますが決済注文に関してはSFDが付与されることはなく、徴収されるのみになっています。

比較的厳しいSFDを導入したことでbitFlyerの現物取引とLightningFXにおける価格差は縮小されてきました。

上記の通りSFDは、乖離率が5%変わるとそれに伴って徴収額も変化します。そのため、徴収額が変化する境目の時(乖離率が4%や9%など)は特に注意してトレードをしましょう。

今後、bitFlyerだけでなく他の取引所でもSFDが導入される可能性もあります。各種の手数料やSFDについての理解を深め損をしない取引ができるように準備しておきたいものです。