仮想通貨トレードでもpipsの考え方は有効かを考えてみた

こんにちは。桜井です。

僕のトレーダー人生はFXがきっかけなのですが、FXって損益を金額じゃなくて「pips(ピップス)」っていう単位で表すと何かと捗るんですよ。5pipsで損切りとか、今週は30pips獲得とか。

FXを扱ってる証券会社もスプレッドの単位をpipsで表してることが多いですし、FXトレーダーとpipsは切っても切り離せない関係です。わざわざ通貨と違う単位を使うのは紛らわしいように思えるのですが、実は金額で考えるよりも合理的なんです。

そんな僕が思ったのは、「仮想通貨でもpipsは有効なのか?」ということ。

少し考えただけだと「あまり役立たないような……」って感じだったんですけど、よ~く考えてみれば「一概にそうとは言い切れないな」とも思いました。

というわけで今回は、そう思った理由を書いてみます。

pipsとは?

pipsとは、通貨の最小単位の1/100のことです。

日本円の場合、最小単位は「1円」ですから、「1pips=0.01円」ということになります。

米ドルの場合なら、最小単位は「1セント」ですから、「1pips=0.01セント」です。ドルに直すと「1pips=0.0001ドル」ということになります。

FXでpipsがよく用いられる理由

為替レートはボラティリティが低い

為替レートというのはボラティリティが非常に低いです。

ボラティリティとは?値動きの激しさのこと。「高い・低い」で表現する人もいれば、「大きい・小さい」という人もいる。

どのくらい低いかというと、仮想通貨が一日に何千円も動くことがザラなのに対して、為替は一日一円でもよく動いた方といえるぐらい。

なのでFXの世界では、金額的に言えば小数点以下の数字を扱ってることが多いんです。そういう意味では、損益を整数に直して考えられるpipsはとても便利です。

トレードの成果を客観視できる

金額で考えるよりもpipsをどのくらい獲得したかで考えたほうが、よりトレードの成果を客観視できます。それとは別に、稼いだ具体的な金額を言わなくて済むという利点もありますが。

例えば、一口に「1万円稼いだ」と言っても、取引した金額の大きさで話は全然違ってきます。

ドル円の場合で話を進めますが、仮に、あなたが日本円で10万ドルの取引をしたとします。その後、1ドルの値段が10銭動いたときに決済したら、差額は1万円です。

では、今度は1万ドルの取引をしたとしましょう。その後、ドルの値段が100銭動いたときに決済したら、これも差額は1万円ということになります。

ここで金額に注目してしまうと、「エントリー時と決済時の差額は1万円」という結果はどちらも同じなので、両者のトレードは同じくらいの難易度に見えます。

しかし、実際には獲得してる値幅が違いますよね? 10銭の値幅を獲得するのと、100銭の値幅を獲得するのでは、全く難易度が違うのは深く考えなくても分かることでしょう。

FXのようには役立たないが、考え方を活かすことはできる

結論から言うと、「FXのようには役立たないが、考え方を活かすことはできる」という感じですかね。

そもそも、仮想通貨の取引所で「pips」なんか見たことないです(GMOのスマホアプリは例外)。それを考えると、仮想通貨にpipsなんて単位は無いものと思われます。

それに、仮想通貨はとてもボラティリティが高いです。ビットコインやイーサリアムなら、数分もあれば何十円何百円と値が動きます。これをpipsで表そうものなら、結構大きな数字になってしまうので、イマイチ分かりにくい。

しかし、「pipsを獲得することは、つまり、値幅を獲得するということ」という捉え方なら、その考えを活かすことはできます。

例えば、資金120万円のAさんと資金30万円のBさんが、それぞれ資金をフルにつかって1ETH=30,000円のときにイーサリアムを買ったとします。

そして時が経ち、Aさんは1ETH=31,000円になったところでイーサリアムを売ったので、利益は4万円でした。

一方Bさんは、1ETH=32,000円になったところでイーサリアムを売ったので、利益は2万円でした。

両者を比べたら、稼いだ金額ではAさんの方が上ですが、値幅に関してはBさんの方が多く獲得しています。

仮想通貨にpipsという概念はないものの、例で示したように、獲得した値幅でトレードを分析すること自体は仮想通貨でも可能です。

仮想通貨の短中期トレードをしている人は、獲得した値幅でトレードを分析することを覚えておいて損はないかもしれません。