仮想通貨の値段は一体誰が決めてるのか?

こんにちは。桜井です。

「仮想通貨の値段って、誰が決めてるの?」

そんな質問を、仮想通貨の仕組みを全く知らない友人にされたことがあります。

そういやあまり気にしたことなかったなあとか思い、「需要と供給で決まるんだよ」とそれっぽいことを言ったり、色々な例え話を交えつつ説明しましたが、なんとなく自分の頭の中が整理できた気がしてスッキリしました。

というわけで、頭の中が整理できたついでと言っては何ですが、今回は「仮想通貨の値段は誰が決めてるのか?」について記事にしてみました。

それでは、仮想通貨の値動きの正体を探っていきましょう。

株やFXの場合は誰が決めてる?

仮想通貨の値動きの正体を知るにあたって、株やFXの場合はどうなのかを知っておくと良いかもしれません。

なぜなら、株もFXも仮想通貨も、値動きの根本的な理由は全く一緒だからです。

株の場合

株の場合はIPOのときにおおもとの値段が決まり、その後は需要と供給のバランスによって値段が変動します。

IPOとは?株式を新規公開し、個人に売り出すこと。売れ残ると困るので「IPO株」は大抵、割安な値段に設定されており、買うとかなり高い確率で儲かるという特徴がある。そのため、ほとんどの株式投資家は「IPO株」が大好きだ。

IPOのときの株価はまず、その株を取り扱う証券取引所が、様々な情報や投資家からのヒアリングなどをもとに、上場する直前の値段を決めます。このときの値段を「公募価格」と言い、これがおおもとの値段ということになります。

その後は、投資家たちの間で売買が繰り返されることによって(需要と供給のバランスの変化によって)、値段が変動していくことになります。

また、株は値幅制限が設けられているのが特徴です。「ストップ安・ストップ高」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、それが値幅制限にあたります。

FX(為替)の場合

為替の場合は、大きな金融機関(銀行とか)同士でのお金のやり取りによって、おおもとの値段が決まります。これを専門的な言葉で「インターバンク取引(銀行間取引とも)」と言います。

言葉の響きからは、なんだか難しそうな印象を受けると思いますが、実際はそうでもありません。言葉通り、銀行と銀行の間で行われる取引であって、それ以上に深い意味はありません。

すなわち、株が投資家たちの間で行われる売買なら、為替は金融機関の間で行われる売買だと考えてもらえれば大丈夫。為替も株と同じように、需要と供給のバランスによって値段が動きます。

このおおもとの値段を参考に、証券会社は個人のFXトレーダー向けにスプレッドを反映した値段を提示するわけです。

仮想通貨も需要と供給によって値段が決まる

仮想通貨も、株やFXと同じように、需要と供給のバランスによって値段が動きます。

異なるのは、証券取引所や銀行などのような大きな組織が値動きに関与しない点です。もちろん、取引所に口座を開いて取引する場合は、元々の値段に手数料が付け足されたり、スプレッドが設定されることもあるでしょう。

それでも、あくまで仮想通貨の値動きに直接関わってるのは取引をする当事者たちであって、金融機関ではありません。

現在は時価総額7兆円超を誇るビットコインなんて、生まれたときは1BTC=1円にも満たない値段でした。人々がビットコインのシステムを理解し、良いものだと認めたからこそ、需要が高まり、値段が上がってきたわけです。

仮想通貨の性質を説明するにあたって、金に例えられることが多々あります。値動きに関しても、それは同様のことがいえます。

金は見た目にも美しく、展延性や伝導性に優れ、錆びにくいという特徴があります。なおかつ、他の金属より埋蔵量が少ないので、貴重で価値が高いものとして重宝されました。

仮想通貨においても、その良さを見出した人たちが段々と増えた結果、需要が高まり、値段も上がったというわけです。

補足:仮想通貨は「常に」「どこまでも」値段が変わる

仮想通貨は株や為替などと違って、市場が常に開かれています(仮想通貨に対して市場という言い方が正しいのか分かりませんが)。つまり夜だろうが土日祝祭日だろうが関係なく、常に値段が変わります。

仮想通貨の値動きが止まるときは、仮想通貨を取引している世界中の人がインターネットに接続できなくなったときでしょう。

また、「ストップ安・ストップ高」といった概念がないのも株と違う点ですし、為替のように大きな金融機関同士のやり取りも、仮想通貨にはありません。

つまり、天井知らずに値段が上がっていくこともあるし、ゼロ円になるまで落ちていくこともありえるわけです。

まとめ

今回、仮想通貨の値段は誰が決めてるかについて解説してみましたが、結果的には特定の誰かが決めてるわけではなく、市場の需要と供給によって決まることがお分かり頂けたはずです。

なんだか記事タイトルが引っ掛け問題みたいになっちゃいましたが、ある種、誰かが決めてると言えなくもないんですよね。実は。

経済学では、「神の見えざる手」という言葉がよく使われるらしいです。これは「モノの需要と供給は、最初こそ安定しないが、そのうちバランスが取れてくる」ことを、まるで神様が操ってるみたいだと例えたことに由来しています。

そういう意味では、得体の知れない何者かが、裏で値段を操っていると言えるのかもしれません。

仮想通貨も、今は登場したばかりなので値段が乱高下していますが、そのうち落ち着くでしょう。それが何年先なのかは分かりませんけどね。